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定礎って何?
2022-02-18
定礎とは
「建築の着工に際して礎石を据えること」と小学館のデジタル大辞泉に記載されています。
具体的にはマンションやビル、学校といった比較的大きな建築物に対して設置されている御影石や銘板(プレート)を指します。
定礎の設置場所は正面玄関付近や南東側が一般的で、腐食を防ぐために御影石やステンレス、銅といった素材でできています。書体や文字の大きさも、デザインもさまざまです。
定礎については特にルールが定められておりません。
定礎が設置されるタイミングは、建築の最後の日となるのが一般的です。
定礎に記載されている日付は、竣工日、つまり工事が完了した日が記されています。
定礎を据える意味
定礎に含まれる「礎」という漢字は「いしずえ」と読みます。礎とは、建物の柱や壁などの下に土台となる石を据えることや据えられている石そのものを意味します。
建築物に対して使用されていた言葉が、現代では物事の基礎となるものや基礎となる人などを表すようにもなっています
建築物に対して使用されていた言葉が、現代では物事の基礎となるものや基礎となる人などを表すようにもなっています
定礎を設置するという慣習は日本で生まれたものではありません。
古代ギリシャや古代ローマでは、石を使った建造物を数多く建築しており、着工の際に建物の礎に印をつけて安全や繁栄を祈っていたと言われています。
日本でも開国によって、ヨーロッパのレンガ造りや石造りなどの文化が取り入れられるようになり、明治時代には定礎が行われるようになったとされています。
かつて建築の安全や繁栄を祈って建築の着工時に行われていた定礎ですが、現在の日本は建築の着工時に行われる地鎮祭が安全祈願の役割を担っているので建築前に定礎が設置されることはありません。
定礎を設置する定礎式は、着工時ではなく建築完了を意味する竣工時にしつつあるようです。
日本でも開国によって、ヨーロッパのレンガ造りや石造りなどの文化が取り入れられるようになり、明治時代には定礎が行われるようになったとされています。
かつて建築の安全や繁栄を祈って建築の着工時に行われていた定礎ですが、現在の日本は建築の着工時に行われる地鎮祭が安全祈願の役割を担っているので建築前に定礎が設置されることはありません。
定礎を設置する定礎式は、着工時ではなく建築完了を意味する竣工時にしつつあるようです。
さて、いかがでしたでしょうか。
定礎は日常生活でも見る機会のある言葉でしたが、実は私もきちんと調べるまで意味を知りませんでした。
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