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保存の実状

2023-12-12
お疲れ様です。

昨日に重要文化財の建築物について書きましたが、
実状としてこうして保存できている物は少数派であることがほとんどです。

古い建物を保存しようとすると、新築を建てる以上のお金がかかる場合が多いです。
見た目は趣があっても、その壁の裏側はカビやシロアリでひどく痛み、
木造の建物だと建物を支えるはずの木材自体がボロボロになっている可能性は十分にあります。

そういう建物を現在の耐震基準に合わせて保存しようとなると、

天井を支える梁や柱、床材、壁、様々なものを新調したり
今の工法では主流ではないやり方で加工したり
古い見た目に合わせるために一工夫いれなければならなかったりと、

通常より工程が増える場合が多いです。
そうなるとお金も手間もかかります。

登録有形文化財の指定を受けても、管理費の問題で解体される建物も多くあります。
現在はクラウドファンディングで資金を募る、という手もありますが、
ではその募金をする人間がいなくなったどうするのか、という次の問題が発生します。

結局はその建物の所有者や、地域の方々の判断に委ねるしかありません。
外野はとやかく言う権利もお金もないのです。

遺すのであればただ建物を愛でるだけでは済まないことを、覚えておかなくてはいけませんね。






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